一軒家での共同生活も少しずつ慣れてきた。ハセガワ・ゼネラル・ストアで購入した食材を私たち女性陣が調理して、みんなでテーブルを囲んで食べる日々。朝、コーヒーの香りとハワイアン・サウンドがリビングに流れると、Sさん、オット、子どもたちが寝室から顔を出す。昼も夜もリビングでウクレレ弾いたりお酒を飲んだり、トランプをしたり。ソファに座れば手の届くところにウクレレがあり、いつのまにか歌っていた私たち。
7人の団体は徐々に大家族としての体をなし、Sさんはおじいちゃん、長男のオモさんは長いこと独身だったけど最近ようやく若いお嫁さんのBネエさんを迎え入れた新婚さん、そして次男のオットは早くに結婚したため今や2人の小学生の親.....という家族構成がなんとなく描かれてきた。本人たちはどうであれ、少なくともハタからはそう見えていたと思う。
この日は朝からロデオ見物に向かった。ハナ・ハイウェイをさらにキパフル(Kipahulu)方面へ向かったところにある牧場、ハナ・ランチ(Hana
Ranch)が会場だ。各地から集まったパニオロと馬たち、それを見物する地元住民たち。トラックでやってきて、テントを張って日陰を作り、イスを出して観戦している。この日は特に日差しが強かった。
ロデオを見ているうちにルールが分かってきた。2人1組で出場し、1頭の牛をいかにはやくロープで捕らえるかがポイント。1人のパニオロは牛の首を、もう1人は後ろ脚を捕らえるのだ。昨夜出会ったウィンドルは、奥さんのバニーとペアを組んで出場していた。女性のパニオロでもロープさばきは見事だ。
キパフル方面に向かうついでに、ワイルア滝、オヘオ・プール、そしてSさんの念願であるキパフルのリンドバーグの墓へと一気に足を延ばすことにする。しかしハナ・ハイウェイはますます厳しさを増し、対向車とすれ違うのも大変なら、片面断崖絶壁という恐怖も伴った。
最初にたどり着いたワイルア滝には駐車スペースがあり、秘境の観光地らしく飲み物や軽食の屋台、手作りアクセサリーの屋台が出ていた。そして地球歩き本にも写真が掲載されていたヤシの葉職人のハレカヒさんが、ヤシの葉で帽子やカゴ、鳥や花を編んで販売している。おじいちゃんのSさんを始め私たち“家族”全員がここで手作りペンダントを購入。
さらに厳しさを増すハナ・ハイウェイを進み、オヘオ・プールのあるハレアカラ国立公園のビジターセンターに到着。我が家はここで車を降りてオヘオ・プールを散策したが、オモさんたちはそのままさらに奥地のキパフルへと旅だっていった。
オヘオ・プールをひとしきり散策した頃、オモさんたちがリンドバーグの墓から無事生還した。
