←Swapmeet Girls top page

10月16日 ホノルル
旅の終わりのカニカピラ


 ホノルルに着いてみると、ホテルの近くにあったダイエーはドン・キホーテに姿を変え、開店セールで人々が群がっていた。その向こうのタワー・レコードは「Going out of business」の横断幕を掲げて閉店セール中。ホノルルは店の入れ替わりも激しい。
 私たちはタワレコでCDと楽譜を買い、セイバーズでしこたま古着を買い、ウォールマートで雑貨や洋服やハワイアン生地を買い、ABCストアでお土産を買った。
 ショッピングを終えた後パシフィック・ビーチ・ホテル内にあるウクレレ・ショップ「PUA PUA」に集合し、カピオラニ公園へ。公園では、PUA PUAでもトイズでもお馴染みのウクレレ・プレイヤー、ジョディ・カミサトのワークショップに参加する。
 公園にやってきたジョディとともに、さっそくウクレレ・レッスンが始まった。課題曲は、ジョディのオリジナル曲「Mr. Loo」。Mr. Looとは、彼が小学生の頃、下校時刻には必ず学校前に店を出していたという肉まん売り屋のオヤジのことで、当時Mr. Looの肉まんの肉はネコの肉、という噂が流れたことを歌にしたポップなナンバー。アップ、ダウン、スクラッチ、という3種類のストロークを使うので、弾きながら歌うのはちょっと難しい……。
 でも1時間もすると全員で演奏できるまでになるから不思議。この曲を、夜のカニカピラで披露することになった。
 その夜は、PUA PUAのケンさんの車でジョディの自宅に行き、近所の友人たちも招いて盛大なカニカピラが始まった。庭先でバーベキューをし、みなそれぞれお酒を飲んだり食べたり、話したり。いつしか演奏が始まり、ウクレレ、歌、フラ、とそれぞれが得意分野を披露する。途中から、ひと仕事を終えたと言うブルース・シマブクロが合流し、カニカピラはさらに盛り上がった。ハナ空港でさんざん練習してきた「Drop Baby Drop」や「Surf」など、ブルースもオモさんもブルースのバンドのギタリスト、ゲリーもみなソロを弾き、演奏はこの上なく楽しかった。ツアー・メンバーでやった「Mr. Loo」も完璧。
 ジョディの幼なじみが「ハワイはスロー過ぎる。ニューヨークに行くのが夢」と言っていた。でも都会暮らしの私たちにとってはむしろ逆で、スローライフなハナでの生活こそが夢かな、と思う。高層ホテルが立ち並び、店や人の入れ替わりも激しいホノルルは、東京と似ていて、ちょっとした地震でも停電、パニックしてしまうもろさを持つ。一方でマウイ島の中でも財政的に独立している町・ハナは、地元住民と、そこをこよなく愛し何度も訪れる観光客たちの力によって、自然を守り、素朴な生活を維持しているのだった。
 1週間のハワイ・ツアーのうち5日間も過ごした場所がハナという田舎町だっただけに、次から次へと難題が降ってきた今回の旅はまさにサバイバル体験。子どもたちが大喜びだったことは言うまでもないが、大人になってからこんな体験ができるとは思ってもいなかった。
 不便なほうが、楽しさも喜びも数倍大きい。そんなことを実感できたハワイ・ツアーだった。

10月17日 ホノルル出発 〜 10月18日 東京着
 夕方6時、成田空港に到着。2時間あまりで帰宅。翌日から仕事。
 あれから何日たっても早くハナに帰りたい、と切実に思っている。



←back next→
<2> カフルイでウクレレ買い <3> ハナへの長〜い道のり <4> 謎だらけの一軒家 <5>天国の生活 <6> 最後の謎 <7> 大家族 <8>ハワイ大地震  <9> ホノルルは大騒ぎ?<10> 雨のハナ旅立ち <11> 空港でウクレレ <12> ホノルル便? <13> 虹のフライト <14> カニカピラ <15>アロハ・フェスティバル